21世紀への新たな舵取り

世界中の優れた舞台作品を数多く紹介してきた利賀村のプログラムは、わが国におけるフェスティバルや劇場招聘プログラムなどの鑑賞機会の水準アップに大きく貢献してきました。そしていま、未来を見据えた新しい方向へと舵を取ります。芸術活動の創造と招聘だけではなく、人材の育成、支援、交流などの活動を主体としていきます。

演劇祭でもない、夏期講座でもない、単なるアーティスト・イン・レジデンスでもない、「利賀 サマー・アーツ・プログラム」は、芸術複合施設である利賀芸術公園の特徴を最大限に生かしたまったく新しい舞台芸術体験プログラムです。演劇を行う者、観る者、学ぶ者が一堂に会して様々な演劇の可能性をさぐる、この夏、利賀村は新しい舞台芸術の出会いの場となるでしょう。

演出家コンクールの時期に重ねて開催される公演プログラム。北九州と東京の若手劇団と、利賀の劇場を舞台に数々の名作を創ってきた鈴木忠志の演出作品（SPACE制作）の競演。鈴木作品は、静岡、デルフィ（ギリシア）を巡った新作『オイディプス王』と第2回シアター・オリンピックスのオープニングを飾った『シラノ・ド・ベルジュラック』の2作品の上演です。

チラシ